38歳デザイナー、インハウスへの転職と内定

転職

転職するにしても、もう30代後半のオバちゃんです。巷では「転職35歳限界説」など囁かれ、ましてやデザイナーになりたい若手は掃いて捨てるほどいます。雇うならオバちゃんより将来有望な若手を育てたほうがよっぽどコスパがいいでしょう。30代後半であればデザイン実務だけでなくマネージメントの経験もあるべきですがそれも私にはそれもありません。
あきらかに厳しい事が予想できます。
それに転職できればどこでもいいわけでもありません。私には明確な希望がありました。
ひとつはインハウスデザイナーであること。
もうひとつは、Web制作であること。紙からWebへの転身です。
でも大きな問題がありました。
残念ながら私にはWeb制作の”実務経験”がありません。これは致命的です。
15年間携わった実務は99%紙系制作なのです。

私が唯一アピールできることは、プライベートで作成し長年運営してきた旅サイトだけです。
そして私は15年の紙系制作実務経験と自身の旅サイトを携えて転職市場への旅をスタートさせました。
見知らぬ土地にある見知らぬ会社を訪問し初対面の人と出会い話をする。
それは本当に旅のようでした。
でも次から次にやってくるハードルはけっして楽ではありません。
書類選考、一次面接、ポートフォリオ(作品集)チェック、課題制作、2次面接、SPIテスト、作文テスト、性格検査、役員面接、社長面接。
スーツやパンプスを購入し美容院で身だしなみを整え、付け焼き刃にノウハウ本を読み望んだ面接やテスト。同時に「働くこと」についてもとことん考え抜きました。読んだ本は10冊以上、こんなにも考えたのは新卒以来です。
転職活動とは「自分を売り込む営業活動」。営業経験のない内勤クリエーターだった私にそれがうまくできるはずもありません。
それでも面接をクリアできたのは、15年で積み上げた作品群のポートフォリオと自身のWebサイトという武器のおかげでした。

結果、私は3社から内定を頂きました。
奇跡です。

内定を頂いたのはいずれも希望どおりのインハウスWeb制作の仕事です。
(1) 某航空会社のWebディレクター
(2) 鉄道系旅行会社のWebデザイナー
(3) 楽天グループの事業会社のWebデザイナー

そう、3社のうち2社は私が愛してやまない”旅行”の関連会社です。
旅行業でWebの仕事に携われる!
こんなに嬉しい事はありません。そしていずれも大手といわれる企業です。
実務経験が弱くとも、年増女でも、今までの旅の経験や旅サイト運営が評価されました。

でも就けるのは1社だけ。
そして2社は辞退しないといけません。
猛烈に悩みました。
体が3つ欲しいと本当に思いました。


そして最終的に私が決めたのは・・・。
自分がもっとも成長でき得られるモノが多いと思った仕事を諸条件を加味した上で、フィーリング(直感)も大事にして選択しました。
この選択で得られるモノは
・Web制作の実務経験とスキル
・Webマーケティングの知識
・英語力
です。

私が選んだのは(1)でも(2)でもなく、
旅行とは関係のないまさかの(3)

安定を捨てて移る仕事です。
死ぬ気で身につけ成長し社に貢献します。

セカンドステージの始まりです。

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