DTPオペレーターとデザイナーの違い

Web担の仕事

よく勘違いしている人がいるのだが、DTPオペレーターはデザイナーではない。別の職種だ。
既に出来上がっているデザインデータを印刷機向けに最適化するのがDTP オペレーターの主な仕事だ。クリエイティブな知識はあまり必要ではなく、それよりも印刷製版の知識を必要とする技術職だ。
しかし世の中には「DTPデザイナー」というポジションがあるのも事実。
これはどういうことか。
それは仕事の大きさによる。大きな案件ほど仕事は分業化されるため、デザインを考え作る人(=デザイナー)と印刷機向けに最適化する人(=DTPオペレー ター)が別々になる。しかし小さい案件や小さな会社ではそれを分ける必要や余裕がないため、デザインを考え作る人がDTPオペレーターも兼ねて作業をしていることがある。それで派生したのが「DTPデザイナー」というポジションだ。 ようは印刷の知識を持っていてデザインができる人だ。
デザイナーの中には印刷の知識がない人がいる。画像はRGBのまま貼りつけていたり、特色を使ってしまっていたり、トンボやぬりたしを考えず断ち落としで作ってしまっていたりとか。デザインが本業なのでそれは仕方のないことであるが、そういうデータを適正に修正するのがDTPオペレーターの仕事になる。
「DTPオペレーター」は印刷会社にしかいないが、「DTPデザイナー」は事業会社に属していることがあるというのも違う点である。

 よく「私はDTPオペレーターになりたい!」って言っている人が思い描いているのはデザイナーの仕事だったりする。
 利用するソフトは同じであるが、DTPオペレーターとデザイナーは必要とされる能力が異なる。決まり切ったルールにのっとってデータを完全データ仕上げるのがDTPオペレーター。無からものを創り出すのがデザイナー。だから向き不向きがある。自分がどちらに向いていてどちらをやりたいのかははっきりさせた方がいい。もちろん「DTPデザイナー」を目指すのでもいい。ただしその場合、デザインの知識も印刷の知識も中途半端になり、大きな案件に携わるのは難しく、小さな会社の可能性が高いということを覚えておいてほしい。
 仕事の内容、範囲は会社やクライアントによってまちまちだ。デザイン色のあるDTPの仕事をするところもあれば、DTP色のあるデザインの仕事をするところもある。この仕事の垣根はあいまいなのは確かだ。
 例えばクライアントから支給された写真とロゴがあり、写真の上にロゴを置くだけのポスターを作るとする。さてこの仕事はデザイナーがやるべきか、DTPオペレーターがやるべきか。
どちらでも対応可能だ。
これがもし「ロゴの作成から写真の選定までおまかせするから、こういうイメージのポスターを作ってくれ」ということだとデザイナーの仕事になる。

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